四月の風

君に会えた四月の風

お誕生日記念として、エレカシ「WAKE UP」デラックス盤についても書いておくとする

今日は朝から、いや昨日の深夜から、エレファントカシマシ フロントマンの宮本さんのお誕生日を祝うツイートを山ほど拝見した。

朝の時点で、「宮本さん」がトレンドになるほどに。

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やはりお祝いとなると、ミヤジでも、宮本でもなく、「宮本さん」なんだな、と余計なところに感心しつつ、様々なお祝いイラストや写真を見てはその愛されっぷりに、今のエレカシの勢いを感じた。

 

さて、私も、お誕生日記念ということで、本日は2本ブログをアップしようと思う。1本目は、昨年書いたものを加筆修正して再掲。自分では割合気に入っている内容だ。

そしてこれから書くのは、アルバム「WAKE UP」デラックス盤について。

Wake Up【CD】【+LIVE CD】【+DVD】【+フォトブック】 | エレファントカシマシ | UNIVERSAL MUSIC STORE

私は以前、初回限定盤をお勧めする記事を書いたのだが、その直後にアンコールプレスが決定。今となっては、デラックス盤も大いに推したい。

 

もしあなたが少しでも、このエレファントカシマシの30周年の動向を見つめていたとしたら、きっとこの特典のDVDのどこかには琴線が触れることだろう。

私はこの30周年号という大船に遅れて乗り込んだ乗客だったが、それでもこの60分間、一年をまとめたDVDに心を揺さぶられた。なんと中身の詰まった一年だったことか。映っているのは一年のほんのワンシーンを集めたものだけれども、そのワンシーンワンシーンの間の部分も、こんなファン歴の浅い私にさえ次から次へと浮かんでくる。合間に出たラジオ、テレビ、そしてみなさんが呟いていた各地の思い出、ご当地Tシャツの色当てなど、本当に楽しかったことばかりだ。

各地の映像も、まるで目の前で観てきたかのような錯覚に陥る。それほど私はこの一年間、どんな小さな情報も漏らしたくない一心で、ネットに張り付いていたのだと思う。我ながら、どんだけ急激なエレカシ摂取だったんだ、とおかしく思うが、それほどまでにエレカシは魅力的だった。

その魅力がコンパクトに納まっているDVDが、まずお勧め。

そして、このDVDとある意味対をなすのが特典CD、47都道府県公演のオーラス、富山公演、MCまるっと込み。嬉しいじゃないか!聴いているだけで、あぁ、きっと今、こういう姿で歌っているんだな、ということが目に浮かぶ。富山公演の翌日、テレビで何度か映った「悲しみの果て」の男泣きも、本当の姿はCDのデーデの後からのMCを聴かなければわからなかった。そしてDVDに納められた、歌えなくなるほどの男泣きの姿は、どんな歌声より雄弁に「素晴らしい日々を送っていこうぜ」と歌っていた。かっこよかった。

しかし、プロなのにごめん、と切なく呟いた男が、数十分後に

 

あら、人がいたの?恥ずかしい。

あんた見てたの?

人が悪いな。言えよ。

黙って見てないで言えよ。

って、世にも恐ろしい顔で言うところなんぞ、喜びのあまり、気が狂いそう。

見どころ聴きどころ満載の富山公演、もちろんこの公演をじかに観た方にとっては、お宝だと思う。しかし、1公演でも行けた人にとって、このCDは、もう「私があの時感じ取ったエレカシ」と同じものとして聴いていいんじゃないかと思う。残念ながら直接観ることができなかった人にとっても、この30周年の祝福のエキスが詰まった音や姿は、確実に存分に伝わると思う。

 

私の中で、このCDとDVDを味わうことにより、30周年号の長くて楽しい船旅は終了した。そして喜ばしいことに、間髪入れず、「WAKE UP」という新たなる旅の切符を手に入れることができた。

さあ、ついて来い!とまだ言ってくれるのだ、この人達は。

いかがでしょう、デラックス盤、伝わりましたか?