四月の風

君に会えた四月の風

過剰、すなわちそれが正常。岡村靖幸の新譜がまたしても凄い。

いわば岡村さ。

今も靖幸さ。

 

散々エレカシに、宮本さんにうつつを抜かしているワタクシだが、やはり岡村靖幸の新曲には最大限の期待を持ち続けている。

昨日発売となったこちら。

 

少年サタデー

少年サタデー

 

二つのタイアップが付いていること自体、大変喜ばしい。タイトル曲は現在「王様のブランチ」テーマソングとなっているので、耳にしたことのある方も多いだろう。

「少年サタデー」、キラッキラッしている。キラキラし過ぎ?いや、少年とはキラッキラッしているものですよ。というか、キラキラしていて欲しいし、絶対。キラキラしていることを自覚してほしい。

「王様のブランチ」という番組、流れる時間、様々考えて、もうこれしかないでしょう、というくらいマッチしていると思う。年々優しさも加わり、包容力すら感じる。岡村の包容力。自分で書いてびっくりしたわ。びっくりしたけど、そう思うのよ、最近。だから、ちょっと泣けてくる。完全に嬉し涙。

私の心のポーチに大事にしまっておいたものが、ブワーッと一気に解放されてしまう、そんな感じ。

 

いわば岡村さ。

いつも靖幸さ。

高校の時から聴いてるキミを信じたい。

 

現時点で私は歌詞をまだ見ていない。というか、基本的に歌詞はしばらく見ない。

「今なんつった?」

こそが岡村楽曲の醍醐味であり、ずっと信じ続けていた歌詞が完全なる空耳であったことを知る瞬間の恍惚感は何物にも変えがたい。その感覚に抗えずここまでやってきた私は、2曲目の「セクシースナイパー」でガッツポーズ。空耳度高し。「性にまつわる問題」と聴こえた気がするが、これが間違っていたら私、どうかしてる。とにかく聴き込むとしよう。

しかし、この曲で何度も問いかけられる「最近はどう?」から始まるこのフレーズ。これ、良くないですか?完全に「私」に問いかけてきているでしょう、これ。妄想力をかきたてる岡村の問いかけ。この時点で、私、ちょっと胸が苦しい。生で歌われたら、イチコロだろう。

サウンド的にもズンっと下半身に響く、そしてほんのりと不穏な音が聴こえてくる、うわっ、岡村ーっ!(//∇//)と歓喜の声をあげたくなる。ホルモンに影響を及ぼす系。

 

2曲聴いた時点で、必死で応援し続けてきたつもりが、応援されているのは自分の方だったなぁ、なんてことを改めて強く思ったり。

 

ここから「スーパーガール(エチケット2019ver.)」、「スーパーガール(BTF ver.)」と、スーパーガールが2曲続く。

なんといっても、今回のこのエチケット2019バージョン、私はこれに驚いた。

岡村靖幸の真似というのは、ある部分部分を突出して表現されることが多い。また、自分の中でも、頭の中で岡村楽曲を奏でる時に、若干過剰に脳内再生していることがある。過剰だな、と物真似も自分のことも思っている。

しかし、今回のこのバージョンの岡村度の高さ、過剰度は過去最高じゃない?そんなことない? 自分の中でちょっとオーバーだったかな、と思っていた部分が全然オーバーじゃなかった驚きと喜び。

一貫して「ダンス、チャンス、ロマンスは自分次第だぜ!」という気持ちを歌い続けてきた岡村。正しい表記は「デンス、チェンス、ロメンスは自分次第だぜ!」なんですが(嘘です。前述が正解)、この最重要部分に至っては、もう、もう‥。ダンスをデンスと言う私たちを嘲笑うかのごとき、猛烈なデンスのご発声。誰よりも過剰だったのは、岡村靖幸だったなんて、最高じゃない?しかも、めっちゃ楽しそうな歌声。何度目のバージョンアップになるんだろう。至福。最強。

 

全曲聴いて思ったのは、岡村史上、今が一番良い声してるってこと。よくぞここまで、と思っている。楽曲の素晴らしさは、それはもう今さら言うまでもない。いや、言うけどね。やっぱり岡村ちゃんの作る歌は私の胸を瞬時に高鳴らせる。

そこにプラスして、現在の声の、聴いていて全く不安がない感じ。今のところ、欲しがってばかりの私だが、これ以上望むものがないくらい。

春ツアー、新曲を生で聴くことを楽しみにしています。カッコいいに決まってる。

少年サタデー

少年サタデー

セクシースナイパ―

セクシースナイパ―