「音楽と人」エレファントカシマシインタビューに圧倒される
バントに対する幻想というのは、多かれ少なかれあると思う。そして、年齢を重ねる毎に、幻想は本当のマボロシとなり、いつしか私は夢を見なくなる。
「音楽と人」エレファントカシマシ、メンバー一人一人に対するインタビューを読んだ。私はまだ、夢を見てもいいんじゃないか?この人達が存在する限り、夢を抱き続けることができるんじゃないか?そう本気で思っているところだ。
熱が出そうだ、彼らの「ミヤジだから」という絶対に揺るがない心に。30年以上という年月だけがそうさせるのでは決してない。そこには遥か先を、高く高く聳える山の頂を目指すために、妥協しない、諦めないで登り続ける男と、その姿に憧れ、信頼し、一緒に高みに登るため努力し続ける男達の姿がある。
おそらく、一人一人別々にインタビューした筈だ。しかしどうだろう、この言っていることの重なり具合は、シンクロ率の高さは。普段わざわざ口には出さない内容であるはずのものが、見事に一致していて、鳥肌が立つ。
エレファントカシマシがカッコいい瞬間を、僕が誰よりも知ってるから
この記事は、是非とも読んでいただきたい。このバンドを見て普段なんとなく感じていること、こうして本人達が語ったものを活字という目からの情報として改めて読むと、その意志の強さに圧倒される。表紙の四人のこちらを見据える眼差しの強さは、まさにこのインタビューから放たれた圧倒的な力をあらわしている。
薄々感づいてはいたが、私はどうやら途轍もないバンドを好きになったようだ。ベッドに寝転ぶ宮本に、うっとりしている場合ではない。