四月の風

君に会えた四月の風

KICK THE CAN CREW15年ぶりのシングルは岡村ちゃんとコラボ!

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さて、先日の武道館ネタで浮かれていたら、間髪入れずにまたまた素敵なニュースが飛び込んできた。
今年の岡村ちゃん、攻めまくりじゃないか!


KICK THE CAN CREW、15年ぶりのシングルでまさかの岡村靖幸とコラボ!「住所feat. 岡村靖幸」発売決定(M-ON!Press(エムオンプレス)) - Yahoo!ニュース


そして喜ばしきは「サウンドプロデュースを蔦谷好位置の文字!
だから蔦谷さん、岡村ちゃんのDATEにいらしていたのね。うひょー!
あぁ、CDTVとか、関ジャムとか、Mステとかさ、次から次へと番組名が浮かんじゃうよね。
しょうがないよね。
こればっかりはしょうがないと思うんだ、うん。

 

しかし何よりも、岡村ちゃんの感想が「楽しかったー!」であることが嬉しい!

既にラジオでもかかっているようですし、早く聴きたいものだな。
もちろん予約も完了しました。

個人的には、このお写真が超絶かっこいいので、期待が倍増しています。
蔦谷好位置 Koichi Tsutaya on Instagram: “KICK THE CAN CREW ✖️岡村靖幸 ✖️蔦谷好位置 #kickthecancrew #岡村靖幸 #住所 #8月29日リリースです 👍”

 

 

 

 

三浦しをん「悶絶スパイラル」

今月2冊目の三浦しをん読了。
非常に心地の良いド腐れ具合。
図書館で借りたが、これも実際お金を出して買わねばならぬ書籍リストに入った。
姉をブタ扱いするなんぞ、弟よ…、と反省を促す光線を目から出しながら読んでいるのだが(全く効果なぞなし)、結果として姉弟の血の濃さを感じて微笑ましくもあり。
もっと羨ましいのは、ふと思いついた時にオタクネタを心置きなく語れる友人がいらっしゃること。
その会話、混ざりたい。

それにしても、まるで何冊か読んだうちの2冊が三浦しをん、というような書き方を冒頭いたしたが、実際は本自体を今月たった2冊しか読んでいない。
ついでを言うと先月もたった2冊。
おのれ、エレカシめー、ミヤモトめー!と原因ははっきりしているので、当分このペースを崩すことはできん。
老眼へのタイムリミットは近づいてきているので、それまでには社内の積読本(恐ろしいことに、家の積読本が我ながら目に余る状態になってきたので、会社にも本を置き始めたところ、社内図書館の様相を呈してきた。助けて…)をせっせと読んでいきたいと思う。
そして、そう思ったそばから、また本を注文してしまった。助けて…。(以下繰り返し)

 

悶絶スパイラル (新潮文庫)

悶絶スパイラル (新潮文庫)

 

 

 

武道館でまさかの競演!岡村靖幸とYUKIって凄くないか?

1996年2月のことだった。
6月14日のブログでも既に書いたが、私にとっての初生岡村が1996年の武道館だった。
ご参考までにその「真・禁じられた生きがいツアー」のセットリストを書いておくと

Boys
青年14歳
19(nineteen)
(E)na
ハッピーウェディング
聖書
生徒会長
いじわる
イケナイコトカイ
Vegetable
カルアミルク
どぉなっちゃってんだよ
チャームポイント
Peach Time
ステップUP↑
ターザンボーイ
だいすき
あばれ太鼓
エレピ&アコギ弾き語り
なごり雪
アコギ弾き語り
Out of Blue
※弾き語りは、岡村ちゃん大百科でおなじみの「君が代」、飯島愛ネタ、そしてホルン担当ネタ。

どうですか。凄いでしょ?そうなんです、凄いセトリだったのです。
表舞台に出ることが少なくなっていた岡村靖幸。登場した彼は、でかいスモック着て、くるくるとした長髪パーマ。
「ハレンチ」のMVぐらいの感じを想像していただくとわかりやすい。
ただただ圧倒されたという感情と、帰り際にバブル期をそのまま96年まで持ち歩いていたようなボディコンのお姉さま二人が
「靖幸もさ、あんなにまだ踊ってるんだもんね。私達も頑張んなきゃ」
と真剣な面持ちで語り合っていたその声と表情が私にとっての初岡村の大事な思い出だ。
以上、おばちゃんの「武道館で岡村のワンマンを私見たんだよ」自慢だ。
完全に年寄の自慢と思っていただいて結構だ。
二階席だったけどな。場所などどうでもよくなるほどの岡村靖幸の存在感だった。

さて、本日、驚くべきニュースが飛び込んできた。
はい、こちら。

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武道館でまさかの競演3DAYS!きゃりー × けやき、岡村靖幸とYUKIは初コラボ - 音楽ナタリー


対バン相手がYUKIちゃんということは、今後ゆっくり時間のある時にでも考えるとして、大事なことは岡村が武道館でDATEをするということだ。2004年タワレコイベントで岡村が武道館に立ったことはあるが、それは2~3曲程度だったと記憶している。
対バンとは言え、武道館DATEは22年ぶりと言っていいだろう。
昼休みにナタリーのお知らせを見た時には、正直手が震えた。
俺、大げさか?
いや、本気で震えた。
なんなら今もちょっと震え気味。そして涙目。
いったいどうしてこのニュースがこんなに嬉しいのか、うまいこと説明がつかないのだが、とにかく私の心の中の岡村靖幸を長年愛でてきた部位がそれぞれプルプルと震えているのだ。あのステージで、まさかまた岡村ちゃんを観ることができるだと?


さあ、チケットは取れるのか。
岡村靖幸公式FCであるモバイルDATEでは先行申し込みが始まった。
震える指で、昼休み中に申し込みを完了した。
ただでさえ対バンで張り切る岡村ちゃんだ。
武道館というステージが狭く感じるほどに、張り切るまくること必至。
これは本気で当てたい。行きたい。
とりあえず、今夜は祝杯だ。

エレファントカシマシ「Wake Up」ツアーin仙台二日目を観た!

以下セトリなどネタバレありです。ご注意下さい。

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さて、同一ツアーを3度も観たのは、人生においてエレカシだけだ。この私が同一ツアーを3度も?と友の多くは驚いているし、私自身が一番驚いている。

 

昨日バンドは生き物、ツアーは生き物だとブログに書いた。自分で書いておいてなんだが、その言葉を本日もう一度使いたい。たった一日で、こんなに違う顔を見せられたら、通い詰めるしかないっしょ?ねえ、そういうことでしょ?と宮本に詰め寄りたい。

なにせ私はライブ終了時、エンエン泣きながら会場を出た。友と泣きながらビールを飲んだ。それほどまでに感動した。盛り上がった。会場の一体感、緊張感、集中度。特に演奏が完全に終わる瞬間を待つということが、完璧に出来ていたと思う。曲の頭から終わりまで貪欲に聴こうとする意志が完全に演者に伝わった。だって、あんな嬉しそうな顔してたから。マイクを持ったままバンバンバンバンあんなに拍手してくれたから。

 

喉が完全に広がった声の出具合。曲のイントロダクションのアレンジの素敵っぷり。何よりも、目ヂカラの凄まじさ。今日の宮本は凄まじいとしか言いようがない。嗚呼、私の語彙力よ!悔しいなぁ、でもこの言葉しか浮かばない。余裕を持って声が出てる→色気ダダ漏れ。ライティングに浮かび上がるその姿は岡田さんの撮る宮本そのもの。痺れるわ。痺れまくるわ。

 

またフロントマンに意識が集中してしまったが(もう今日はほんとすみませんが、こういうテンションです)今日一番の感動ポイントは、「夢を追う旅人」の時の、成ちゃんと石くんが並んでプレイした瞬間。本日成ちゃん側で観たので、この二人のプレイが目の前で行われたのだが、その時の二人の表情が、もうもうもう!優しかった!ちょっとだけ、ほんのちょっとだけの笑顔だったのが。いやー、最高の瞬間だったな。

 

「今を歌え」という曲が作られた、その区切りとも言えるその意味を考えさせられるMCも印象的だった。

「自由」で初夏の風を大いに吸い込む→私も大いに吸い込む。この曲のライブ化けっぷりにはとにかく驚かされた。

 

「旅立ちの朝」は、もう単純にカッコいいです。とにかくカッコいいんです。カッコいい顔して歌っているから、カッコいい声なんです。壮大。

 

「RESTART」、振り向きざま(しかもその振り向き方が猛烈カッコよし)に「行こう!」と歌った瞬間髪が振り向いたことによる勢いで綺麗に右の頰にピタっと全部張り付いた時の神々しさたるや。輝いてるキミは誰?はい、宮本浩次です!

 

ガストロンジャーは、今まで生で10回拝見したが、私的には今日のガスト、最高値更新。あの場、あの時間、あの瞬間でしか生まれない素晴らしいガストだった。

 

昨日よりMCは少なめな感じもしたのだが、言葉はいらないなと。歌で伝え、拍手で返す、そのキャッチボールの力のバランスが心地良かった。だって曲から曲への流れが凄く良かったもの。でも、いつも仙台は温かくむかえてくれて、を昨日も言ってくれたのに関わらず、今日も二度も言ってくれた。カッコいいぜ、カッコいいぜ、よく見えないけど、よく見えないけど。これも二度ずつ。嬉しかった。

 

昨日の、友達がいるのさ、は突然決めたそう。よく合わせましたね、とニヤリ顔でバックの皆さん(主に村山さんにかなぁ)に言っていた。そして、昨日盛り上がったから、と今日も仙台中の電気を消してくれた。「旅」も昨日の盛り上がりを受けての再びのセトリINだったのだろう。最高。

 

そろりそろりと石くんのサングラスをカチューシャ状態にしたのはファイティングマンの時。あのそろりそろり具合がたまらない。

村山さんが、名プロデューサーと紹介されるたび、少しはにかむのもグッとくるし、ルックアット ミッキー!と言われてのミッキーのギターソロも最高。

でも今ツアーの肝は、やっぱりトミのドラム。ありゃ凄い。何回鳥肌立ったか。

そして宮本の「独特」と表現されるギター、これまた今ツアーの肝。ものすごく良かったと思っている。

 

宮本の指差すところ、月は見え、拳を振り上げれば、頑張ろうと思う。宮本が時折見せる、不思議な目線のその先に見据えているだろう未来を私も見てみたいと思う。
私は宮本浩次その人になりたいと思った。その輝く瞳に映る世界を見たいと思った。

 

第一部

01.Easy Go
02.風と共に
03.RAINBOW
04.悲しみの果て
05.神様俺を
06.自由
07.i am hungry
08.ガストロンジャー
09.RESTART
10.夢を追う旅人
11.今を歌え
12.いつもの顔で
13.旅立ちの朝
14.オレを生きる
15.Wake Up


第二部

16.今宵の月のように
17.笑顔の未来へ
18.旅
19.俺たちの明日
20.so many people
21.友達がいるのさ
22.ファイティングマン

 

 

エレファントカシマシ「Wake Up」ツアー仙台初日を観た!

以下、セトリなどネタバレだらけですので、ご注意下さい。

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仙台は、いつもあたたかく迎えてくれる。宮本さんはそう言いました。確かに今日の仙台PITは優しさで溢れていた。そして、客席を優しい気持ちにしてくれたのは、宮本さんの「仙台!仙台ベイベ!」の叫ぶ回数の多さも影響していたと思います。

 

私にとって、今ツアー2回目。地元仙台でのライブに、いつも以上にテンションは上がりがち。そして東京での感想が、いったいどう変化するか、自分でも興味津々。

 

出来た時から来たかった仙台PIT。プリプリよ、このご恩は決して忘れない。

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とりあえず今回は、東京との違いを中心に書いておくことにいたします。拝見した位置は東京と同じくらいかな。今回はミッキーもバッチリ観ることができて大満足。

 

第一部のセトリは変わらず。

一曲目が終わると早速軽めの「仙台ベイベー」を歌唱。いぎなりテンション上がったやー!(興奮のあまり仙台弁)

「神様俺を」は例の部分は東京より抑えがち(特に宮本さんのギター)。その分、曲そのものの良さがますます出た感じ。

「自由」は、今日のドラム要求もめっちゃ凄かった。最初にイントロダクションのように歌ったのもカッコよし。

「今を歌え」は、apの時にホテルで作ったんです、機材持ち込んで、と紹介あり。お客さん、嬉しみの拍手。

「夢を追う旅人」の時、本日、先生のコーディネートによる帽子とサングラス着用の石くんの帽子をまず静かにおでこまで上げ、おでこの髪の毛を丁寧に帽子に入れ込み、そこから帽子を落としサングラスをカチューシャ状態まで上げる、という一連の流れが、むしろ尊い…、と思った私は暑さにやられていたのでしょうか。石くんのその時の瞳、素敵でした✨。その帽子を宮本さんがかぶってミッキーの隣で歌っていました。帽子お似合いだわ、宮本さん。ある意味萌えポイントだと認識しました。自分の心の宝箱にそっとしまっておきます。

 

 

今日の「ガストロンジャー」も良かったなぁ。客席との一体感が半端なかった。ど迫力。

 

「RESTART」では、お尻からボワーッと勢いよく何かを放出しておりました。もちろんたまアリの炎を思い出して拝見しました。なんとなくこれを観ると、あ、宮本さん、元気なんだ!と思えるから不思議です。きっと出ているのは元気玉なんでしょう。

 

「いつもの顔で」は、好きな曲です、と紹介してました。確か東京でもおっしゃっていたとは思うのですが、その言い方の優しさね。ますますこの曲が好きになっちゃいます。

個人的には、第一部は「自由」から「Wake Up」までのあの空間の右上がりの盛り上がり方が凄く良かったです。そして、この一週間で、アルバムの中の新曲たちが明らかに成長していることに驚き。どんだけ練習してるんだろう。

 

で、第二部がまた凄かった!

前回赤い照明が印象的だった「笑顔の未来へ」が、今日の自分の中のベスト1かなぁ、と思ったほど、最高の歌唱でした。凄く涙のテロリストが強いし、手に負えない感じでした。伝わりますか?絶対伝わりませんね。凄く強かったのです、歌の力が。

感動していたら、今日の俺のビックリ曲「旅」でございますよ。腰が砕けるかと思いました。大大大好き。「悪魔のささやき」を愛聴しておりますゆえ、夢のようでした、この選曲。また泣かされました。盛り上がりました。イカしてました。最高です。

 

「俺たちの明日」も台詞多め。カッコいい。どんだけこの歌に背中押されてるんだ、自分。

そしてソーメニー。

東京では、ソーメニーの後がファイティングマンでしたので、嗚呼、終わってしまう、でもソーメニー超好き!と感情の自分の上がり下がりに右往左往していたら、なんと「友達がいるのさ」が!仙台中の電気はおろか、東北中の電気まで消してくれるという心遣いよ!ありがとうございますありがとうございます。

そして「ファイティングマン」にて仙台初日終了。宮本さんの連続指差し。カッコいいぜー!のお言葉。投げキッス山ほど。

東京ではストーンズ挨拶の際のトミ、宮本さん、石くんの恋人繋ぎが話題になっていましたが、本日は成ちゃんまでそれが広がっておりました。明日はサポートのお二人にまで波及しているのではないかと、うっすら期待しております。

今日は石くんのギターソロもガッチリ観れました。めっちゃかっこよかったー!

「今日のエレカシ」は今日しか観れない、という当たり前のことをとても実感したステージでした。バンドは生き物だし、ツアーも生き物。エレカシ、このバンドは見逃したくない。

 

そしてまたも至近距離で拝見した宮本さん、きっとこの人をお姫様抱っこできる、私。そう思うほどに、いったいこの身体のどこにこれほどのパワーが隠されているのか…。端的に言って最高に美男子です。美男子からの投げキッス、たくさん受け取りました。これを日々の糧として生きていきます。

 

 

第一部

01.Easy Go
02.風と共に
03.RAINBOW
04.悲しみの果て
05.神様俺を
06.自由
07.i am hungry
08.ガストロンジャー
09.RESTART
10.夢を追う旅人
11.今を歌え
12.いつもの顔で
13.旅立ちの朝
14.オレを生きる
15.Wake Up


第二部

16.今宵の月のように
17.笑顔の未来へ
18.旅
19.俺たちの明日
20.so many people
21.友達がいるのさ
22.ファイティングマン

 

 

綺麗な瞳してたんだね、知らなかったよ。エレカシ「Wake Up」ツアー、Zepp Tokyo1日目に行ってきた

以下、セトリなど完全ネタバレですので、ご注意下さい。

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綺麗な瞳してたんだね、知らなかったよ。

いや、知ってたけどさ。

 

今日の題名は完全にTHE JAYWALKをパクらせていただいた。THE JAYWALKが歌った歌詞は「綺麗な指」だ。重々知っておる。だがしかし、この曲が思い浮かんで仕方がない。なぜなら今の私の気持ちは「何も言えなくて…夏」

とにかく一番ライトな感想部分から書かせていただこうと、「瞳」ネタから。

 

昨日は、私自身初のライブハウスでのエレカシだった。岡村靖幸では何度か通っているZepp Tokyo。おかげでスタンディングは苦手ではあるが、慣れさせてはいただいている。

友が取ってくれたプラチナチケット。整理番号は900番台後半。まあ、後ろの方でまったり観るか、くらいに友と言ってはみたものの、いざ入場してみると、中央部分にみなさん集中して立たれており、両脇がまだスカスカ。その時点で余裕で5列目くらいにパーソナルスペース確保。そして始まってしまうと、脇の方々も宮本さんに吸い寄せられるので目の前の方々がいなくなり、4列目を完全に確保して今回のライブを堪能することができた。

 

ということで、冒頭のTHE JAYWALKへと話は繋がる。自分史上超絶至近距離で拝見した宮本浩次。その距離3メートル程度かな?「RAINBOW」で端から端まで移動されて、目の前にお出ましに。

わたくし、完全に目が合いました。(妄想と言われてもいい!私はこれを糧に明日から生きていく)

その時の私のにやけっぷりときたら、一生の恥。自分史上最高値のデレ顔を叩きだしたその瞬間に目が合ったのだ。

ここは夢の国ですか?

実在しているんだ、この妖精のようなお人が…。

何度かの至近距離でそのご尊顔を拝し、驚いたのはその瞳の濁りのなさ。あんなにキラキラ輝く瞳は産まれたての赤ちゃんと宮本浩次だけ!と断言しておく。

 

さあ、待ちに待った「Wake Up」ライブハウスツアー。幕開けがいきなり「Easy Go」で度肝を抜かれる。生で聴いたのは4回目、息継ぎ問題には終止符が打たれたと言っていいだろう。

私がまずエレカシのステージで好きなのは、開演後静かに緊張感を内包しながらステージに各々が立ち、突然始まるスタート部分。これは何度観ても鳥肌が立つ。

喉の不調による名古屋公演延期という事実があったので、その調子を見極めるべく私の中では慎重にこの曲を聴いたのだが、曲が曲だけに判断はつきかねる。しかし猛々しさにまず魅了される。

そして「風と共に」。このあたりはまだお互いに様子見の気配。至近距離に有頂天になっていた私はこのあたりから、ライブハウスならではのバンドの生々しい音に酔い始める。

「RAINBOW」、「悲しみの果て」とお馴染みの曲が並び、馴染みがあるだけに30周年で聴いたそれより、ゴリゴリとしたバンドの音を強く感じる。

 

生で初めて聴く「神様俺を」。これがライブで化ける曲だった。あぁそう来たか、と思った。そしてもちろん例の部分を私は身構えて待っていた。

そう「歳を重ねて」の「てーーーーーー」の部分。

しかし、それは身構える直前にやってきた。

「ねてーーーーーー」だったのだ、狂気の部分の始まりが。驚くぞ、マジで。ぜひ生で体感していただきたい。

 

そしてまたライブ化けしたのが「自由」。ここで宮本はトミに何度も何度も強く強く、とにかく強く求めた、煽った。煽りの凄さに度肝を抜かれる。そしてドラムの音が高まれば高まるほどに、この曲で表現したいものが見えてくる。

 「i am hungry」は生で聴けば聴くほど好きになっていく。

 「ガストロンジャー」

「東京ベイベ東京ベイベ東京ベイベ東京ベイベ

 お台場ベイベお台場ベイベお台場ベイベお台場ベイベ」

もちろんこの曲でも近くにお越しいただけたのだが、その眼光の鋭さよ…。この時の宮本はやっぱり猛烈に恐ろしいし、猛烈にカッコいい。

 

「RESTART」を聴く時には、必ず私はあのミュージックフェアの宮本を想い出す。声が出ないならどうする→全力で歌うという選択をしたあの真っ赤な宮本を。

「夢を追う旅人」も良かった。

 しかし、昨日はここからがすごかった。明らかに何かが違ったのだ。それがフィジカル的なものなのかメンタルなのかは分からない。でも明らかに「今を歌え」がすごかった。何かスイッチが入った気がする。

私の中で、エレカシの曲では5本の指に入るくらい好きな曲なのだが、曲が終わったあと、いつまでも拍手をし続けていたい、そんなベストアクトだったと思う。素晴らしかった。

そこからアルバムの「いつもの顔で」「旅立ちの朝」の流れが鳥肌。そして「オレを生きる」と続く。どえらいアルバムだな、マジで…。

驚くべきことに第一部終了が「Wake Up」。ツアー1曲目がこれだと思うじゃないですか。違うんだな。これをここに持ってくる凄みね。尋常ではない。

そして、バックコーラスも宮本本人が歌うという荒業に次ぐ荒業がここまで何度も出てきて、もううわーーーーっとなっている、しっちゃかめっちゃかだ、私が。

 

早々に第二部、「今宵の月のように」。おそらく生で聴いたライブ全てで歌われているこの歌も、昨日はかなり違って響いた。やっぱりゴリッゴリの音がする。響きが違う。ボーカルとバンドのタイミングがずれ、ボーカルがぐーっとテンポを自分に寄せるその力技が出たのがこの曲だった。エレカシならでは。エレカシ以外でこういうバンドを観たことがない。すごくエレカシ性を感じる瞬間だった。

可愛いの代表♡のような「笑顔の未来へ」が一番ゴリゴリ感がはっきり出た気がする。だってまず照明がガストロンジャーみたいに赤いんだぜ。夢に出てきそうな「笑顔の未来へ」だった。

 

そして昨日一番の驚き選曲がここで出てきた。大阪では「いつものとおり」を歌ったと聞く。おっ、何も言わずとも歌で表現するエレカシよ、素敵じゃないか!と思っていた。しかし、すでに大阪で二度いつものとおりとアピールしたのだから東京ではセトリを変えてくるだろうと新参ながらも予想はしていた。

それが「シャララ」ときたもんだ。

 

この世のくらしは

ただただ

かけぬけにゃならぬ

 

いやー、痺れた。痺れまくった。自分が死んだあとで評価される歌と、少々自虐的な物言いにすら聞こえたが新しいアルバムの若い歌とは違う、年月を重ねた熟した歌の持つ力よ。この一曲が聴けただけでも、来てよかったと心から思った。

 

「俺たちの明日」は、発売された時より、ずっと背中を押してくれる感が強まってきている気がする。頼もしい。「違うかい?」と語りかける宮本の男臭さよ。

そして「歩いてゆく」の弾き語り。静と動を併せ持つ男。

 

ラストは「so many people」「ファイティングマン」。

「6人の」エレカシの奏でる音で身体中が満たされた。

 

実は終わった瞬間、私も友も打ちのめされまくっていた。ちょうど同じような時期にエレカシのファンになった私達。この一年と3ヶ月ほどどれだけお互いエレカシを学んできたかよく知っている。その私達が二人そろってうちのめされた。帰りの電車を乗り違えるほどに。

「私達は何を見てきたんだ、今まで」

昨日のエレカシは、30周年というウェルカムパーティーで着ていたタキシードを脱ぎ捨て、生身の状態でステージに降り立った、そんな「見た事のない」エレカシであった。特に宮本は背中のチャックを全開にして、中の核の部分が出てきたかのようだった。凄み。これがほんとの化ケモノ青年か。

 

初心者の私達を甘やかして下さっていたのですね。ありがとうございました。そしてごめんなさい。猛省し明日から心を入れ替えて頑張ります、と筆で手紙をしたためたくなるような、そんな気持ちにすらなった。

 

私たちはまだエレカシのことを何も知らない。

そして、またエレカシのことをもっと好きになったのも事実。

ライブハウスのエレカシ、半端ない。

 

第一部

 01.Easy Go

02.風と共に

03.RAINBOW

04.悲しみの果て

05.神様俺を

06.自由

07.i am hungry

08.ガストロンジャー

09.RESTART

10.夢を追う旅人

11.今を歌え

12.いつもの顔で

13.旅立ちの朝

14.オレを生きる

15.Wake Up

 

 

第二部

 16.今宵の月のように

17.笑顔の未来へ

18.シャララ

19.俺たちの明日

20.歩いてゆく

21.so many people

22.ファイティングマン

「婦人公論」宮本浩次インタビューを読んで

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ブログに関して、あまりエモーショナルな書き方はしないように気を付けている。

日々の備忘録と言いつつ、人の目にさらされるものなので、感情ばかりが表に出てしまい内容が伝わらない文章になってしまわないようにと思っている。

そして、勝手な思い込みも書かないように気をつけているつもりだ。

 

だがしかし、今回の「婦人公論宮本浩次インタビューを読んで、私の感情は大きく揺さぶられた。それは私が母親という役目を今与えられているからか、自分の母を思ってか、宮本さんの喉の不調により、名古屋公演が延期になったというニュースを知ってから読んだからなのか。

さまざまな要素が重なりあい、私の中でこのインタビューは大きな存在となっている。

 

それにしても、今回のアルバムのプロモーション、いったいいくつのインタビューに答えているのだろう。公式に掲載されている雑誌の数を見ただけで途方にくれていたが、間違いなくそれ以上の数の雑誌に載っているし、それ以外のネット記事、ラジオ出演…。気が遠くなる。

しかも、それぞれに面白く、新しい発見がある。

(一応今のところ、全て取りこぼしなく拝見していると思う)

やはり、その分野によってインタビューの重きを置く内容は少しずつ違っている。

音楽誌、男性誌、女性誌、ファッション誌。

その中でも「婦人公論」は、宮本さんのお母さんに対する部分に重きを置いた。

 

七回忌だったという。

私は先日やっとアルバム「RAINBOW」の初回特典盤のトラック55の存在を知ったくらいの甘ちゃんファンだ。だから、お母様がお亡くなりになったことは知っていても、それがいつのことだったのかまでは知らなかった。

2012年というのは、宮本さんにとって間違いなく人生のターニングポイントだったのだな。

「RAINBOW」という作品自体が非常に優れているので、その中に存在する様々な要素を知らずとも、聴いていて感情を揺さぶられるアルバムなのだが、また一つ静かに私の中で大きな出来事が書き加えられた。

もしかしてあの曲は、あのフレーズは…。

自分の中でだけ勝手に解釈することをお許し下さい、そう思いながら改めて聴いている。

 

コンサートに来てくれた80歳くらいの女性、そこに母親の面影を見出したのではないか。

みんなのうた」「紅白歌合戦」、みんなから祝福をされたような気がしたという、一番先に耳に入った喜びの声は、青空から聞こえる母親の声だったのではないか。

 

私の知り合いは、昔、コンサートで宮本さんのお母様がいらしているのを見たという。

本当に宮本さんはお母さんに似ていると言っていた。それならばきっと

大器晩成だから。

まだまだこれからよ。

そう背中を押した時のお母様の笑顔は、みんなを幸せにするかわいらしい笑顔だったに違いない。

 

今日のブログは、完全に感情的だし、思い込みもいいところだ。

しかし、私の中では忘れたくない記事だったので、アップしておく。

 

婦人公論 2018年 7/10 号 [雑誌]

婦人公論 2018年 7/10 号 [雑誌]