四月の風

君に会えた四月の風

MV「明日以外すべて燃やせfeat.宮本浩次」の格好良さ、そしてわちゃわちゃ感がズルい件

f:id:sakurakanade:20181107114721j:image

「明日以外すべて燃やせ feat.宮本浩次」Music Video+インタビュー/ TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA - YouTube

みなさんは、何度ご覧になりましたか?

私は昨夜6回拝見しました、「明日以外すべて燃やせ」MVを。

 

「獣ゆく細道」の宮本さんが二枚目過ぎて胸が苦しい状態が続いていただけに(だからといって観るのを止めることはできず)、通常運転の宮本さんを観ることができた上に、またもやここでも「歌、うめーーーっ」と思うこと何十回。

作曲担当の沖さんが「捨てメロディーがない。自分の中で一番ハードルの高い曲だったので、どうなるかなと思った」と言っていたのがとても印象的でした。

確かに聴いていて、全部サビ?と思うほど印象的なフレーズが山ほど。

おかげで、もう歌えます、自分。

こういう曲は、ボーカリストの表現力にあとはもう委ねられていて、その期待を全く裏切らない宮本浩次の歌唱力の凄さね。

 

東京スカパラダイスオーケストラの魂を代弁しなくてはならない」と騎士(ナイト)に守られるお姫様みたいな状態で、両手をカッと大きく開いて熱弁をふるう宮本さんの、その貴方の魂がまず清らかで眩しいわ。

 

谷中さんが「人生が変わるような歌詞であってほしい」とまで言う、その冒頭部分

 

人生は美しいアルバムじゃない

撮れなかった写真さ

 

いや、これ、ほんとですよね。

今はもうカメラが一人一台、お手軽お気軽な存在となり、写真を撮ることがなんでもないことになりましたがちょっと前までは「写真を撮る」という行為は、少々の心構えと、その写真を現像しなくては成功か失敗かわからないという一か八かの緊張感をもった行為だったわけで、なおのことこの歌詞の「撮れなかった」瞬間瞬間の積み重ねの上に生きてきたんだ、私!って具体的に思いました。出だしから谷中さんの詞の世界にやられました。忘れられないフレーズです。

これをメロディーにのせると「人生は美しい」でいったん途切れそうなところを、きちんと「アルバムじゃない」まで気持ちをもたせる歌い方がますますこの歌詞を輝かせています。

 

「言葉ではないその『音』で魂を伝えていた」と宮本さんがスカパラの曲を表現していたのも興味深く、音としての言葉の乗せ方が非常に丁寧に感じたのは、宮本さんのそういう捉え方が大きかったのではないかしら。

 

しかし今回公開されたMV、炎の中のえんじ色の男たち、炎を、情熱を伝えていこうという気持ちがビシバシと感じられ、グッときます。あの演出、良かったー!

そのカッコよさの合間の、なんすかあの、憧れのマドンナを囲む同窓会のようなわちゃわちゃ感。最高以外の何物でもないでしょ、あの状態。

スカパラのボーカルでいろんな人たちが歌っていて)「いつ俺を…」と言った時の宮本さん、ずるくないですか?あの小動物のような可憐な表情。私が谷中さんだったら、あの時点ですでに一度肋骨が折れるくらい抱きしめています。

そして、「同じ歳なんでそろそろ谷中さんじゃなくて、谷中と呼び捨てで…」のデジャヴ感。

そう、TOSHI-LOWを思い浮かべた人は私だけではないはず。

男たちは宮本に呼び捨てで呼んでもらいたがっているという事実。今後ともこれは注視していこうと思います。

「谷中!」「宮本!」「沖!」の後の、軽い頭ぐしゃぐしゃで、萌えの極致。

 

ボーカルとホーンのユニゾン、しかもあの音域で負けないボーカルというのはこの曲の一つの肝でもあり、そのあたりの宮本さんの歌声を信用した曲作りもカッコ良し。

声に出して褒めたいところだらけのMVでございました。

 

「音楽的にわかりあえると、どこまでも誠実」という、オハラ☆ブレイクの菅さんの言葉を、ふと思い出しました。