四月の風

君に会えた四月の風

アラバキでスペシャルなエレカシを観てきました!(セトリあり)

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眠れない。眠れやしない。

こんなに最高のステージを見ちゃったのだもの。

人生初フェス、我が地元の荒吐に行ってまいりました。この私が、野外フェスなど最も苦手とする私の重い腰を上げたのは、やはりエレカシ大トリスペシャルステージ」という魅力的な言葉。しかもハリーとチャボが出るなんて!エレカシがスライダーズをやったら?RCを歌ったら?もうそれを想像しただけで震えました。こりゃやべーぞ、と。地元のフェスで、しかもGWでこれやられた日には、行かない私、マジで馬鹿。そう思い、一日しか行けないというのに、もはや売り切れた29日券はあっさり諦め、2日券を購入し、今日という日を迎えました。

 

私の荒吐は、HANAGASAのGLIM SPANKYから始まり、東北ライブ大作戦のTOSHI-LOW(なんとチャボさんが一曲飛び入り!得した!)、同じステージでYO- KING(RCの「お墓」良かった。そして清志郎に褒められた「きいてる奴らがバカだから」、「どかーん」も歌ってくれて、大満足。一番暑い時に暑いステージで、新陳代謝の良い汗のかきっぷり、お疲れ様でした!)、猛ダッシュでHANAGASAのCHABO・梅津さん、早川さん。んまあ久しぶりに生で拝見したCHABOさん、相変わらずカッコ良い。ラストの雨上がりは、梅津さんも早川さんも歌うという大サービス。早川さん、ベースを弾きながら歌うことなど滅多にないでしょうから、いつも見せないアワアワした表情が見れて良かったっす。締めがマチャミさんだったの最高!

ARAHABAKIのハリーを観て、めちゃくちゃカッコよくてびっくり。そしてMICHINOKUに移動。エレカシに備えました。と言っても、その前にホルモンとブラフマンのステージがあり、ホルモンはラスト一曲だけ見ることができ、ブラフマンはまるっと全部拝見しました。

んまー、映像では観たことがあったのですが、マジで観客の頭の上を幾人もの人達が転がり、挙げ句の果てにTOSHI-LOWもステージから客席へ。生で観るとど迫力。どうりで屈強な男性達が前方に陣取っていたわけです。面白かったなー。最初、柵の中で見ようと思っていたら、妹から厳重注意を受け、柵の外から拝見して正解でした。いやー、凄いものを観ました。感動。

 

で、ついに我らがエレカシ

とにかく前の方で見たくて、必死に走っていきましたが、ぎゅうぎゅうもいいところ。距離はまあまあ近いのに、隙間から観る感じのポジションです。しかし、始まってしまえば、それも気にならず。これがエレカシの凄いところ。

本日のセトリはこちら。

第一部
RAINBOW
奴隷天国
星の砂
Easy Go
風と共に
桜の花、舞い上がる道を
四月の風
俺たちの明日

 

第二部
風に吹かれて(9mm卓郎)
今宵の月のように(笑顔のダンディ 田島)
誰かのささやき(TOSHI-LOW)
月夜の散歩(yui)
のら犬にさえなれない(ハリー)
君が僕を知ってる(チャボ)
悲しみの果て(チャボ)
ガストロンジャー(THE BACK HORN山田将司)


アンコール
ファイティングマン(ハリーwith花笠ダンサーズ)

 

RAINBOW始まりの、なんと素敵なことよ。一瞬にしてエレカシの世界に入らせてくれます。そしてお馴染みの曲目白押しだけに、盛り上がる盛り上がる!新曲の息継ぎ問題は、まだ解決には至っておりませんでしたが、初めて聴いた時よりはいい感じになってきている気がいたしました。八重桜の残る荒吐で、桜の花が聴けたのは嬉しかったです。

 

さて、宮本さん曰く二部構成の第二部。どんだけこの総合司会は喜びと緊張感で満たされているのだろう、とハラハラドキドキするほどの高揚感。このゲストを迎えての一曲一曲、最高でした。9mm卓郎さんの風に吹かれてから始まり(卓郎さんの高揚感にジワる)、宮本さん命名「笑顔のダンディ」田島貴男の楽しそうな「今宵の月のように」。どちらがどの歌詞を歌うのかわからなくなるので、足元にカンペを置いて歌ったのですが、その紙を先生は「虎の巻?」とクエスチョン付きで言っていて、不必要な萌えを感じてしまいました。

そしてTOSHI-LOWがやってくれました。なんと宮本風白シャツで登場。ばかうけ。(ちなみに後から出てきた時には茨城エレTを着用。そういうとこ、ずるいぞ、TOSHI-LOW)エビバデのみなさんには、あいつ「生活」までしか聴いてねえなときっと思われているので、もっと新しいアルバムも聴いてますよ、24年前発売の東京の空から「誰かのささやき」。

これが良かった!大事に大事に歌われていました。

震災の時にTOSHI-LOWの地元茨城のライブハウスの店長から電話があり、電気も何もかも駄目になってしまって、もう来てくれるアーティストがいないんだよ、と言われたけれど、唯一エレカシだけが断らないでいてくれた、と。そんな話もしてくれました。宮本さん、照れ臭いのか、後ろを向いたり水を飲んだり、こういうところ、大好きです。

「誰かのささやき」をなぜ選んだか。それは契約が切れるアルバム「東京の空」に入っている曲で、これはどん底の中で誰かの背中を押してくれる曲だから。その時にその「押してくれる」を表現するためにTOSHI-LOWが両手のひらをぐっと前に押し出し、その手のひらに、なぜか先生吸い寄せられ、女子高生のごときプリティーな両手タッチの図が出来上がりました。

TOSHI-LOWと抱き合う宮本さん、破顔。羨ましすぎて震えます。

 

さて、もっと羨ましかったのがyuiちゃん。野獣の中の紅一点、と総合司会から紹介され、出てきたyuiちゃんが驚くべき言葉を!「みなさん肩を組んで歌われていて羨ましいので、私も肩を組んでいいですか?」と。さあ、そこからの男宮本51歳のとっちらかり具合最高。固まる。照れる。我を忘れる。違った意味で良いものを観ました。「月夜の散歩」の口笛、明らかにyuiちゃんの方がお上手で(先生、安定の緊張感からくるカサカサっぷり)最終的には口笛をあきらめ、高音のコーラスにシフトをしていて、そういうかわいいは、ほんとズルいぞ!yuiちゃんがはける際も、まるで初恋の女性を見送るが如く、yuiちゃんの背中一点を見つめ、挙げ句の果てに「夢のような時間でした。おじさん、うっとりしてしまいました」との発言。宮本さんの51歳おっさんっぷりを垣間見ることができて、貴重な瞬間でした。

 

さて、宮本さんの夢の時間は、また違った意味で続いていきます。満を持してハリー登場!スライダーズの曲を二人で歌ったのですが、これがまあ、鼻血が出そうなほどかっこよかった!クールだぜ、ハリー!宮本さん、嬉しいのか緊張しているのか、もう表情がたまらない。クールなままステージを去るハリーの次が、またもやレジェンド、チャボさんです。

チャボさんが登場する前に、宮本さんはこんな内容の話をしました。夜に三つ揃いを着て、ホテルのコンビニで水を買っているところを、よりによってあれほど大好きなチャボさんに見つかって「カッコいいじゃん」と冷やかされたそうです。そしてその話をした時の宮本さん、少年か?ってくらいめっちゃ嬉しそうでした。

で、チャボさん登場。早速ネクタイを締めるポーズをしていました(笑)

ここでRCの歌が歌われるわけですが、それがなんと「君が僕を知ってる」。恋愛の歌とも言われますが、私にとっては、ソロのチャボさんのステージを見るたびに、一人で天を指差し、清志郎を想いながら歌うチャボさんを何度も観ているので、あぁ、この曲を宮本さんが歌えるのか!と、もう胸いっぱいで大泣きしました。そしてもっと泣いたのが、チャボさんが、「一言だけいい?」と、サポートメンバーも含めてメンバー一人一人を紹介してくれたこと。フロム赤羽もちゃんと言ってくれたこと。憧れのチャボさんにこれやられたら、そりゃ嬉しいだろうなぁ、とまた大泣き。

そして「悲しみの果て」をチャボさんが歌うという驚き!しかも、チャボが歌うとブルースになるという魔法。歌い終わってから、宮本さんが「チャボさんの歌う悲しみの果て、カッコいい…」と完全にいちファンの感想を漏らしていました。あ、そして石くんの見せ場、チャボとのギターセッションも最高!背中合わせにギターを弾く姿は感動!総合司会に「あんたも何か喋りなさいよ!」と言われて「こんばんは。石森です。勤続35年です」と言ったのと合わせて、今日の石くんハイライトでした。チャボさん、全員とグータッチもしていて、その時のメンバーの嬉しそうな表情!幸せMAXの瞬間♡

THE BACK HORN山田将司くんのガストも良かった!若者が出ると「先輩宮本」は俄然張り切ります。

 

これで終わりかな?と思ったらフェスなのにアンコールあり!しかもハリーのファイティングマン!しかも、ハリーはこの曲を「日本のロックアンセムと紹介してくれました。それも二回繰り返して言ったのです。もう鳥肌立てながらまた泣きましたよ。しかしこのファイティングマンで花笠ダンサーズが出てきたのはカオス。夢に出てきそうな部類のカオスでした。それでもハリーのクールさは変わりませんでした。なおさらカオス。

最後、締め方のわからない総合司会は、「これで終わりです、さようならー!」とまるで小学校の帰りの挨拶のごとき爽やかさで2時間のステージを締めました。

フェスで2時間…。この2018年の荒吐はきっと語り継がれていくことでしょう。

何より総合司会がぐっときていたのは、「このステージにハリーとチャボさんが一瞬に立っています!」と言ったところ。二人は並んで握手していました。夢のようです。夢かもしれません。夢なら醒めないで!

 

ということで長々と書いてまいりました。

すでに記憶があやふやなところもございますが、結論「荒吐エレカシは最高だった。このステージを観ることができて幸せだった!」です。私を荒吐に誘ってくれた友よ!そして妹よ!ありがとう!

あ、グッズの帽子とタオルは売り切れたこともご報告しておきます。