四月の風

君に会えた四月の風

GINZA「岡村靖幸 結婚への道」最終回にむけて

思えば、私にとって一生忘れられない素敵な想い出となった「代官山で僕と握手!」もGINZAプレゼンツだった。

f:id:sakurakanade:20180403221610j:image

(岡村靖幸インスタより拝借)


私にとって長年、女性誌とは美容院で読むものであったが、岡村靖幸「結婚への道」の連載が始まってから、もう何度GINZAを買ったことだろう。
持ち重りのする雑誌を会社の昼休みに読んでは、特に気に入った対談の際は切り抜きをして、繰り返し読んでいる。

GINZAでの連載によって、私たちは月に一度、きちんとお洒落をした岡村靖幸を観ることができた。最初は料理教室だったり(これによって、岡村は料理の際、どんな時でも強火で調理することが発覚)、結婚相談所の方との対談だったり、文字通り結婚へのお婿さん修行といった形式だった。この結末は、いったいどんな風に締めるつもりなのか、あの頃私はそればかり気にしていたと思う。
この連載が、岡村靖幸の結婚発表への大いなる序曲であると信じつつ、毎月その発表は今か今かとドキドキしながら読んでいた。

ところが、一向に結婚する様子も見せぬまま、内容もゲストを迎えての対談形式に変化していった。そして彼はここで「インタビュアー岡村」という新しい肩書を得ることとなる。
以前から質問魔であることは薄々感じていた。だからむいていたのね、このお仕事。
それを早い段階で見極めたGINZAさんも素晴らしい。
対談相手に関するリサーチを怠る事なく、次々と疑問質問を投げかける岡村ちゃん
時には、あなた、その方にそれ聞いちゃう?とドキドキする質問もございましたが、逆にそんな質問をダイレクトにぶつけてくる人は普段いないのだろうな、と思えるほど、素直な答えを出してくれるゲストの方がたくさんいらっしゃったのが面白かった。
そして回を重ねるごとに、岡村ちゃん自身の表情が活き活きしていくのを見るのが本当に嬉しかった。(特に好きなのは鮎川誠さんの回とcharaの回でした)

月に一度お洒落をした岡村ちゃんが、さまざまなジャンルの方々と対談をする。
他の人から見れば単なる雑誌の一企画かもしれない。
しかし私にとって、これは大大大感謝案件であった。
「定期的」に岡村靖幸を拝める、というとんでもない贅沢。
今ではラジオも続いているし、ツアーもコンスタントに行われているので、あぁ元気でやっているんだな、と気楽に田舎の母心的な感情で思ったりもするけれど、5年前は「定期的に小奇麗な岡村を見る」ということはそれはそれは夢のようなことだったわけで。
おまけに、あの岡村が、握手会までしてくれる!という盆と正月とクリスマスとお誕生会が一度に来たって、まだこれほどの歓びはないであろうイベントに参加した時の足の震えよ。
私はあの日の岡村を絶対生涯忘れない。
台風が複数発生し、開催が危ぶまれたあの日。そりゃ台風も来るさ、と思って、中止もいたしかたなしと思っていたあの日。私の目の前に立っていた岡村靖幸のカッコ良さは、丘の上の王子様に匹敵した。もちろんキャンディ・キャンディのだ。誰になんと言われようとも、私の目にはそう見えたのだ。まさにGINZAプレゼンツのいでたち。それまでの20数年のあれやこれやが全て吹っ飛ぶ、ちゃらになる、むしろ100になって返ってきた、そんな想い出を作ってくれた。あの時の握手の手の感触、今でもふと思い出す。

あぁ、思い入れが強すぎて長々と握手会のことを書いてしまったが、とにかく「結婚への道」を作る前に「ファンと岡村靖幸を繋ぐ道」をGINZAは作り上げてくれたのだ。
ちなみに私にとってもう一つの夢であった、岡村靖幸のサインを手に入れる、これも単行本となった「結婚への道」を購入することで叶った。
とにかくもう、GINZAさんには感謝の言葉しかない。
あの時、あの時期に連載を始めてくださって、本当にありがとうございます、と。
連載はここで終わるけれども、岡村ちゃん自身の結婚への道はまだまだ続くのか?
続いて欲しいような、すぐにでもゴールして欲しいような…。

とにかく、次回発売のGINZAを大事に読むとしよう。