四月の風

君に会えた四月の風

エレファントカシマシ「野音 秋」を聴いた

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中野サンプラザ山下達郎に懐いているように、日比谷野外音楽堂エレカシに懐いている。
なにせ、このCDジャケットに宮本さんが書いた言葉は「俺の野音。なんなら、今から私、野音という名前に改名しようかしら、と思えるほどの野音との相思相愛っぷり。
しかも名前の上に「名人」とも書いてあって、それはやっぱり野音という生き物に対して、手なずけているんだ俺は、的な意味の「名人」なのか?と思ってみたり。

私は非常にラッキーなことに、昨年の野音に行くことができた。
エレカシにとって、野音は特別」という言葉を目にし耳にしていたので、それはそれは凄まじい緊張感でその日をむかえたわけだが、結果は非常に楽しかった!であった。
なんといっても宮本さんの声のでかさに感動。外聴きの人があれほどいるのも納得。
音が漏れるというレベルでは全くなく、丸聴こえ。
うわーっ、外で聴くエレカシって凄いなぁ、とフェスにも行ったことのない私は大感動したものだ。
そして、ツアーとは全く違った選曲に痺れ、昔作った歌を「今」のエレカシが演ると、こんなにも曲というのは、大事に育てると成長するのか、ということがわかる。

さて、主に1996年の音源で構成されたこのCD。
え?22年前ですって?と軽く仰天したが、やっぱり野音の歌声というものはいいものだ。
本当にスケールの大きい歌い方をする人だし、歌そのものが持つ生命力が聴くものの肌に直接振動として伝わってくる。
ライブ盤というのは、お客さんの声も入っていて、またそこが魅力的。
「序曲」夢のちまたのイントロが聞こえてきた時の、お客さんが思わず上げたうわぁーという声。男性ファンの「宮本ーっ!」。全くもって、いいもんだ。
こういう昔の音源が、公式HPからきちんと正規の値段で購入できるのは、とても有り難い。

 

とまあ、ここまで書いてきたが、一番書きたかったのは8曲目でおこなわれたコールアンドレスポンス…。学園天国の導入部分といえばわかるだろうか。「へーいへいへいへーいへい」これを突如として歌い出した。そしてレスポンス待ち。客席すぐに反応。何度か繰り返すうちに「男性陣!」「女性陣!」とそれぞれにレスポンスを求める。そして合間にフリースタイルコールも混ぜ込んだりしてな。

先日のたまアリでの、「星の砂 」の際の客席への委ね?にちょっと驚いていたけれど、そうですか、こういうこともやっていらしたのですね。そうなのですね。また新たなる部分を発見した気持ちだ。

 

さて、荒吐のタイムテーブルも発表となり、エレカシは大トリ!ゲストもあり、とのこと。この日はCHABOさんもハリーも出るのよのぅ、などと、行けないくせに手に汗握っております。荒吐エレカシが悪かろうはずがない。観に行ける方、羨ましいぞ!


01. 「序曲」夢のちまた(1996.9.8)
02. 夢を見ようぜ (1996.9.8)
03. ゲンカクGet Up Baby(1996.9.8)
04. 土手(1996.9.8)
05. かけだす男(1996.9.8)
06. 珍奇男(1996.9.8)
07. うれしけりゃとんでゆけよ(1996.9.8)
08. 男餓鬼道空っ風(1996.9.8)
09. 通りを越え行く(1996.9.8)
10. 明日に向かって走れ(1997.9.13)
11. 旅の途中(1999.7.4)
12. ドビッシャー男(1999.7.4)
13. 四月の風(2003.7.21)
14. 友達がいるのさ(2004.7.3)