四月の風

君に会えた四月の風

「悪魔のささやき」初回限定盤Bを観た

 

 

ヒリヒリとした宮本浩次が観たくなるし聴きたくなります。
なんならエゴ剥き出しでも構わない。そういうものをたまに求めてしまう。

ということで、なんとなくヒリヒリしていそうなアルバム「悪魔のささやき」初回限定盤BについていたDVDを開封することに。
しかしあれですな、エレカシものの初回限定盤の高騰っぷりには驚かされますね。
私が今一番欲しい「ワインディングロード /東京からまんまで宇宙(初回限定盤)(DVD付)」は驚きの22,680円。
えーーーーーっですよ、えーーーーーーっ。
これってシングルなんですよね、一応。なんすか、この値段…。

なるべく私は、今のエレカシに間に合った!という喜びを抱いて生活をしているのですが、やはり知識や情報が増えるごとにあぁ、このツアーには行ってみたかった、というものがちらほらと出てきておりまして、今はダントツ「悪魔のささやき そして、心に火を灯す旅」ツアーなんですよね。震災の年、なおさら故郷の仙台Rensaで観たかったなぁと思ってみたり。セットリストを見ているだけで、
その時のライブにかけたエレカシの思いが伝わってくるようで。
そのツアーのダイジェストが入っているワインディングロードがこのお値段となりますと、もう手も足も出ない。

では、それに近い年次のものをと探したところ、非常に良いという噂が各所から聞こえてくる上記のコットンクラブDVD。
本当は曲がまるっと入っているという初回限定盤Aが欲しかったところですが、これまた軽く1万円を超えている。
ということで、ダイジェストでも十分素晴らしいというご意見も聞こえてきて、しかも新品で売られていたBを購入。
結果、思いのほか満足しておる次第です。

2010年8月。「明日への記憶」のMV撮影ということで丸の内コットンクラブで開催された撮影を兼ねたミニライブ。
ネットで見ると当日はどうやら130名ほどのFCの方のみが入場できたという、前世でどんな徳を積むとこういう時に当たるのか、当日入ることのできた方々にインタビューしてまわりたいくらいです。


赤い照明。割れる音。宮本さんの咆哮。
シャッター音。
カメラマンの岡田氏と老眼の話をしながらエスカレーターを上がる宮本。岡田氏を気遣う。
そして今日の会場の様子に驚いている様子。

控室で打合せ。「いいものが撮れると思うんですよね。たぶんすごいスタッフだと思うんで」
煙草を吸いつつ、ミッキーに「グイーンとかいっちゃっていい。やっちゃって下さい。」と丁寧に伝える。
そしてまた煙草を吸う宮本さん。この喫煙シーンがまずグッとくる。

岡田氏の老眼をみんなが揃ったところで話題に。「今、メガネ屋も老眼って言わないんですよ。お手元メガネって…」と岡田氏が説明。みんな笑いながら納得。
マチャミさんファンの私には、ちょいちょい映り込んでくるマチャミさんの姿が嬉しい。

ステージへ。
とにかくステージと客席が近い。ライブハウスの近さとはまた違う。着席スタイルのため不思議な距離感。
「そんなに長くないですが、存分に楽しんでいってください」
「夢を見ようぜ」私の知らない曲。そうかアルバム未収録か。ライブのオープニングを飾るのにぴったり。
丸の内コットンクラブで夢を見ようぜと歌う。そして次の曲直前の歌い方が激烈に色気あり。
「悲しみの果て」あー、震災前の悲しみの果てか、と、そういう風にこの曲を見るようになってしまった。やっぱり素晴らしい歌。
「太陽ギラギラ」んーんんんの部分よ!←伝わりますか?
「もしも願いが叶うのなら」いいなーいいなーいいなー、これ生で聴きたい!

シャッター音。いくつかの写真。
そしてMVのイメージシーンが都内各所で撮影されたという一文の後に映される寝転がりながら薄目で煙草を吸う宮本さん。
そして横断歩道でカメラが少しずつ遠ざかるシーン。
私の中のベストオブベストです、これ。ここだけでも一日中観ていられる。我ながら気持ち悪いなぁと思うくらいに鳥肌が立つほど好きなシーン。

「明日への記憶」これがこの時の最新曲だったのですね。曲の始まりで、ちょっと待ったと歌い直し。こういう一瞬も映像として出してOKな
ところがエレカシの凄いところ
「笑顔の未来へ」「二人の胸を」「二人はどこか似ている」というキーワード「二人」のときに、客席と自分を交互に指差すのですが、こんな指がこの至近距離で自分にロックオンされたら、私どうしよう、というまったくもっていらない心配ばかりしている自分が切ないです。
「珍奇男」ギターチェンジ部分から。とにかくこの曲の時の宮本さんの眼ですよね。憑依系。どこを見ているかわからないけど、確実に何かを見ちゃっている眼。
「私は馬鹿でしょうか おいっ」この「おいっ」でゾクゾクゾクゾクーーっと震え。この狭い会場での珍奇男。失神する人が出ても納得の歌いっぷり。
「歩く男」蔦谷さんのコーラスが気持ちいい!
「いつか見た夢を」これもこの時期の新曲だったのですね。今聴くと、本当に夢が正夢になっていっているじゃん、エレカシ、と。
「イージー」トミのドラムのカッコよさね。そして「女 それが女」の部分の色気が猛烈。
「FLYER」なんといっても石くんの激しさよ。
「ファイティングマン」そうか、こんなに狭いところでもやるのか、この曲を!かっけー!
花男」この距離で観たら泣くわ。

さて、ヒリヒリを求めて観た結果、ヒリヒリよりも物凄い宮本さんの色気にやられまくりでした。
なんというかもう、湿度たっぷり。長髪、しかも片目だけが見え時に髪を掻き上げる長さ。ちょっとマイクの下側の角度から入る歌い方。
どこを切り取ってもヤバいです。異常な色気。
ダイジェストとはいえ、かなり歌もたっぷりと聴くことができましたし、特典Aを全く観ていない私にとりましては大満足でした。
ということで、Aの方がもっといいですよ、的な情報には耳をふさぐことといたします(笑)。
このDVDも絶対何回も観てしまう。ということでまだ観ぬDVDの多さよ…。