岡村靖幸「忘らんないよ」
本日、Amazonさんより無事に岡村の新譜が届いた。
息子に言わせれば「DAOKOの新曲」らしい。
よかろう。もう何でもよか。
会社でおまけのステッカーを、どこに貼るんだ、おい、と思いながら
そそくさと岡村専用ファイルに収納し、会社に置いてあるプレイヤーにて
いきなり「忘らんないよ」を聴いた。
3回聴いた。
そうかそうか。
そうきたか。
私の第一印象は、きれいな曲だな、だった。
つまらない印象を持ちやがってと思われるかもしれないが、第一印象が
きれいだなというのは、岡村曲で初めてかもしれない。
萩本欽一さんの映画「We Love Television?」の予告編にて、何度も
この曲のサビの部分は聴いている。
だからとても出だしが気になっていた。
そうかそうか。
そうきたか。
岡村靖幸は音楽プロデュース能力に長けていると思っている。
それは今回のDAOKOちゃんのような、女性アーティストへの楽曲提供もそうだし
映画の主題歌というオファーを受けて、自分で歌う場合も含まれる。
(自分自身のプロデュース(アルバム制作などですな)となると、そこはもう永遠の
改造車作成作業に入ってしまうので、一般道で走れないような(ステージで演奏できないような…)特殊な改造車が岡村の、いや白石元久氏のパソコンのHDにたんまり溜まっていることだろうが。)
「ラブメッセージ」の時も、観てもいないのに映画のシーンが浮かんでくると私は過去のブログに書いた。
この「忘らんないよ」も、映画館で聴くことをぜひ想像してほしい。
これ映画館で聴きたいなぁ。きっといい。たぶん私が今思っているよりずっといい気がする。
そして、この声のコンディションの良さ。
あー、この声できたか、と思った。「ステップアップLOVE」と対照的、しかしこれも大事な岡村の要素である切ない、孤独と対峙した人の持つ静かな強さが滲んでくる。
本人はもう言われたくないかもしれないが、こうしてシングルが発売予定日にきちんと出ることがどれだけファンにとっては嬉しいことか。
今はもう、そんなことが当たり前になっているファンの方が多いかもしれない。
それでいいと思うし、当たり前を当たり前として受け止める人がもっと増えていけばいいと思う。
でもね、やっぱり私はこういう状況をありがたいと思うし、おめでとうと言いたい。
岡村靖幸に対しても、自分も含めたずっと聴きつづけてきたファンに対しても、おめでとう、と。
通常版Aには「ステップアップLOVE」のカップリングとして、岡村靖幸の代表曲であり、様々なアーティストがカバーし続ける「カルアミルク」DAOKOバージョンが。
通常版Bには、今回ご紹介した岡村靖幸の新曲「忘らんないよ」が入っている。
どちらもありがたいことに、岡村靖幸の楽曲の素晴らしさを味わえる形となっている。
さて、「ステップアップLOVE」の再生回数は、今晩100万回を超えるだろう。
(これも息子に言わせると、だってDAOKOだよ!ということになるらしい。よかろう)
映像の魅力から、その先の楽曲の良さに気付いてくれる人が出てくることを心から願う。