四月の風

君に会えた四月の風

「エレファントカシマシ2009年10月24,25日 日比谷野外音楽堂」特典映像を観た

 

エレファントカシマシ 2009年10月24,25日 日比谷野外音楽堂 [DVD]

エレファントカシマシ 2009年10月24,25日 日比谷野外音楽堂 [DVD]

 

 このDVDは、エレカシファンになってから比較的に早い時期に、私の元にやってきてくれた。
長くエレカシを応援している方から正規の値段でお譲りいただいたものだ。
正規の値段とわざわざ書いたのは、例えばAmazonで見てみると、現在2倍以上の値がついている。
それもそのはず、2009年に二日間行われた日比谷野外音楽堂のステージが丸々収録されているのだから。
28回連続で野音でコンサートを開催していても、実際に映像作品、もしくは音源として発売されているものは非常に少ない。
それだけに貴重なDVDと言える。

正直言って、これが手元に来たときには、まだこの作品のありがたみの10分の1もわかっていなかったと思う。
今となっては、これから先、何回このDVDを観ることになるのだろう、そう思える大事な大事な宝物となった。

この作品はLPサイズのジャケットに3枚のDVDが収められている。野音一日目、二日目、そしてボーナスディスクだ。
非常にうっかりものの私は、このボーナスディスクから観ることとなる。
今日はこの3枚目についてだけ、観た記録として書いておく。

まずは「ファイティングマン 特別編集版」とある。
いろんな時代の、いろんなファイティングマンが一曲の中に詰め込まれている。
いろんな宮本さん。長髪、上半身裸、あげくの果てはズボンまで脱ぎパンツ(しかもこれは普通のトランクスではなかろうか…)一丁の宮本さん。
いろんな石くん。髪型の変遷がすごい。上半身をビリビリと宮本さんに破かれる。「悪いやつら蹴散らし」で、ステージに上がって宮本さんに近づこうとした男性に体当たりをくらわす。宮本さんにまたがられる。
正義を気取るのさ、で腰に手をあて「気取る」かわいこちゃんの宮本さん。
観ていて全然飽きない。
そして、レッツゴー!で終わるこの曲。
そうなんだよな、終わるけれども、レッツゴーなんだよな、などとちょっと感動。
終わるのに始まり。エレカシ性を感じる。

 

「メンバーインタビュー」
それぞれ、メンバー各自に一対一でインタビュー。

長髪髭面の宮本さんから。中1の時のメンバーとの出会いについて。
何度もいろんなところで聞いてはいるけれども、始業式から一緒に石くんと帰るという、その縁の深さに震える。
「気楽な感じで話せました、後ろのヨシノくんと3人で。」
「自分で言うのもあれですけど、人懐っこいんですよね僕。そして石くんの顔が気に入ったというか、かわいかった。」
これはThe Coversでも聞いたが、ここで萌えてはダメですか?ふぅー。
先に進みます。

次に出てきたのはトミ。Tシャツ姿がワイルド。中学校での二人(宮本さん、石くん)の印象ははっきりと憶えている、と。
「いろんなやつがいるんだなー、テンション高いって言うか」

宮本さん「ギターやドラムとかには興味がなかった。みんなに置いていかれないように一生懸命勉強したっていう感じ」

トミ「ミヤジは年中歌っているし、遊んでいるときとか、ふざけている時とかも。」
(でもバンドを一緒に組んだ一番の理由は)「一番は友達だったから」

成ちゃんが加入した時のお台場での乾布摩擦の話をはさみ、野音のリハの映像へ。
咥え煙草で「ギターの人はこんなんなっちゃいました」と石くんの坊主頭を笑う宮本さん。

そしてまたインタビュー画面。
週に2~3回練習してましたから。修学旅行も行かなかったから、練習に行くために。と宮本さん。
そう、私はこの「修学旅行に行かなかった」という話を最初に聞いた時に、まず思ったのが、その行かないという行為自体に純粋に驚くとともに、よく親御さんが許してくれたなぁと。一般論や世間体などを考えると、行っておきなさい、修学旅行!
となるだろうに、本当に息子のところを信頼していらしたんだなぁと感銘をうけたのです。
宮本さんの、特にお母様だと思うのですが、どれだけ息子を信頼し可愛がり、自己を肯定することに重きをおいて育てたか。
それがまた今非常に効力を発揮していると思うのですよ。えぇ。

画面は野音のステージでのリハ。
リッスントゥーザミュージック。宮本さんがかなり弾き語ったのち、突然「石ちゃん、こっから歌って!」
「トゥトゥートゥットゥトゥートゥートゥ」と歌わされる石くん。
「モニター、歌が小さいから」
「ばっちり自分の声を聴きながら歌いたい方だから」
と宮本さんに言わされる石くん。もう一回萌えてもいいでしょうか?

インタビュー画面へ
トミ、解散の危機はあったのか、の問いに
「あーーーー…、たぶんなかったんだと思います。あったのかなー」目をそらしたまま。
そして目をインタビュアーに向け直し「でも、なかったと思います」

成ちゃん、エレカシの一番強い部分は、の問いに
「うーーーん。うーーーん。我慢強いところなんですかねー、そうすっとみんな。
 契約切られても辞めないでいた、とか。
 いい曲を作りたいという4人の気持ちが強いのがあるんじゃないですかね」

石くん、エレカシの影響を受けてデビューするバンドが出てきているじゃないですか
「ますます緊張しますよね、ますますって言うか…」

サポートメンバーも一緒に全体で楽しそうに写真を撮る。

外聴きの姿。

宮本さんの言葉。

ほんの10数分のDVDだが、いろいろと詰まっているんだよなー。
まさに「特典」と言える映像でした。