四月の風

君に会えた四月の風

邪気がない男子っぷりを味わう「good morning 」

 

good morning

good morning

 

 

「ライフ」の感想を書く前に、ちょっと好奇心を抑えきれずに聴いてみました。
順番は前後いたしますが、まずこのアルバムの感想を先に書きたいと思います。

ガストロンジャーが一曲目とは、なんたる自信満々っぷり…。
それもそのはず、東芝EMIに移籍して一発目のアルバムだったのですね。
こうして全EMI期を聴いてみると、のぼりくだりのエブリデイ。
その時の感情、状態がはっきりとアルバム全体を色濃く染めていることがわかります。
そしてこれこそが応援したくなるポイントなのかもしれません。
猛烈にして強烈。そしてやんちゃ。

打ち込み期ですね、こりゃ。
新しいおもちゃを手にした男の子の興奮のようなものを感じます。
だから、聴いていて面白い。「興味深い」という意味の面白さではなく、ちょっと
笑ってしまうくらいの面白さ。

一番意外だったのが「武蔵野」。
曲名はよく目にしていたのですが、実際に聴くのは初めて。
ぜんっぜん想像していた感じと違いました。そしてなんでしょう、あのラストの宇宙人音は…。
テレビで言っていた、石くんに宇宙人の格好をさせて、ビデオを撮って遊んでいたという画がこの音によってなんだか鮮明に浮かんでまいりました。
そういえばアルバムのジャケットも完全に宇宙に行っちゃってますものね。

「生存者は今日も笑う」の笑い声、怖い(笑)
バッキングボーカルの極限のかすれっぷりが見事に「味」となっているところがいいですね。
そのかすれからの叫び。今まで聴いた叫びの中で、一番の絶叫っぷり。
で、「Ladies and Gentlemen」 (0:14)、はてさてこれはいったいなんでしょう?
短いながら、ご丁寧にエコーまでかかっている。
どこかのフェスの映像で、朝の光とともに宮本さんがこれを叫んでいる姿を拝見しまして、朝一発目でこの声聞いたら、「やかましいわー!」となったのではないかと、にやにやしながら想像しています。


ガストロンジャーで始まり、so many peopleがあいだに挟まり、コール アンド レスポンスで終わる。
豪華でありながらやんちゃ、そして邪気がない、男の子のおもちゃ箱のようなアルバムだと思いました。
なんだろう、遡り方式で聴いているので、だんだん可愛く思えてきました…。

1.ガストロンジャー (5:22)
2.眠れない夜 (5:08)
3.ゴッドファーザー (4:19)
4.good morning (5:40)
5.武蔵野 (4:38)
6.精神暗黒街 (4:19)
7.情熱の揺れるまなざし (4:40)
8.I am happy (3:29)
9.生存者は今日も笑う (3:14)
10.so many people(good morningヴァージョン) (4:33)
11.Ladies and Gentlemen (0:14)
12.コール アンド レスポンス (5:42)